かっこよく見える専門用語

まもなく、3番線に電車が参ります。黄色い線の内側にお下がりください。
「The local train will arrive shortly on Track 3 , Please stand behind the yellow line」

山手線のホームに立っているとこのような英語が流れてきます。ぼんやり立っていると全く耳に入ってきませんので、耳の周りを音が流れている・・・という状態が正しいかもしれません。英語であっても、日本語であってもそもそも聞こうとしていないことは私たちの耳には入ってきません。一方、友人の話を聴いたり、学校で授業を聴いたり、商談や会議の場では、傾聴ということ言葉があるように、耳を傾けてしっかりと聞こうとします。そのような場面では、聞いたことがない言葉や、知らない単語は「?」と思えば「どういう意味ですか」と聞くことができます。もし、相手が一方的に話していて、質問するタイミングを逃すとどうでしょうか。わからない単語の前後の文章は脳から欠落しませんか。記憶をすることが難しくなります。以下の事例はいかがでしょうか

「セミノールっておいしいよね」と。セミノールは柑橘系の果物でみかんに似ています。関西方面に出回っているそうで、知っている人にはごく当たり前の果物なのかもしれません。青森県出身の私は残念ながら食べたことがありませんでした。「セミノール」と一瞬聞いて、受験ゼミナールか薬品のルミノールかと思ったぐらいです。

 

カタカナは専門用語のオンパレード

続いてちょっとしたクイズです。
以下の3つの文章をみなさんは理解できますか。

  1. ディズニーが開発したブロックチェーンプラットフォームは、スマートコントラクトがプログラミング言語で利用できることが特徴です。
  2. アメリカ大統領の日・中通貨安誘導批判を受けて、NY外為市場では米系ヘッジファンドなどの動きが活発化しました。
  3. 心血管イベントリスクが高い2型糖尿病患者のアウトカム試験で、日本製薬のZ錠はCVリスク減少における優位性が示されました。

たったの60文字前後の文章なのに、何度も読み返しませんでしたか。一度ではよくわからないからですね。なぜわからないのでしょう。それは、業界用語や専門用語が多いからです。「ブロックチェーン」「外国為替市場」は一般的に誰でも知っている話題ではありません。「医療分野」は、特に医療関係者でなければ理解が難しい分野です。IT、金融、医療などの他に、法律や不動産なども難しい言葉が多いと感じます。

一度聞いたらわかる

私たちは会社や学校など様々なコミュニティーに属しています。ビジネスマンは社内で話す時は、会社だけで通じる言葉をたくさん使いますが、家に帰ってきてそのまま家族や兄弟に話しても全くわからないことがあります。業界の仲間同士で通じても、別の業界では知らない、わからない言葉になってしまいます。相手に伝わるように話すには、共通の言語を使うことが基本の発射台になるのです。誰でも理解できる言葉は一度聞けば、頭に入ります。「一度聞いたらわかる」。これがとても大切なポイントです。
そして、一度聞いてわかってもらったら、何度も繰り返せば印象に残ります。事例をたくさん出してすり込むのもよいでしょうし、最後に聞いたことは印象に残りやすいため、まとめでもう一度くり返すこともいいでしょう。このようにして会話やスピーチで大切なことを印象に残すことができるのです。講演や授業でも応用できますので是非心がけでみてください。

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